白山神社について

由 緒

保延七年(1141)霊峰白山を神体山として霊験(れいけん)あらたかと云われる、菊理姫命 ククリヒメノミコト ほかに伊奘諾尊 イザナギノミコト、 伊奘冉尊イザナミノミコトの夫婦の神さまを祀り、人々に篤く崇敬されています。現在の御神殿は安政四年(1856)に建立されたもので様々な彫刻が施されています。春と秋の例大祭では人々が五穀豊穣、大漁満足、商売繁盛など、神さまにお祈りと感謝をするお祀りがおこなわれています。


主祭神の菊理姫命(ククリヒメノミコト)

日本最古の歴史書「日本書紀」の一書(あるふみ)に、イザナギとイザナミが国生み・神生みを行っていた途中で、妻のイザナミが亡くなってしまう。イザナギは、妻に会いたくて黄泉国(よみのくに)を訪ねるが、変わり果てた妻の姿に恐れて逃げ帰ろうとする。怒ったイザナミは追いかけ泉津平坂(よもつひらさか)で、口論となったところに現れたのが菊理姫命です。菊理姫命が何かを耳打ちすると無事に逃げ帰ることができたことより、糸をくくり整えるように、物事をむすぶ縁結びの神として古くより御神徳をもつ女神さま。

伊弉諾尊(イザナギノミコト)

伊弉冉尊(イザナミノミコト)

「古事記」の冒頭の神代七代(かみよななよ)の最後に登場する夫婦神であり、かたちがなかったこの世界を明確なかたちに整え、多くの国土を生みだした。また、伊勢神宮にお祀りされている天照大御神(アマテラスオオミカミ)・月読尊(ツキヨミノミコト)・素戔鳴尊(スサノオノミコト)の三貴神など多くの神々を生んだ、御祖神(みおやしん)であり最初に縁を結んだ神さま。

年中行事

1月     歳旦祭(夜神楽奉納)

3月     崇敬会大祭

5月第2日曜  春大祭(神楽奉納)

7月      夏越祭(茅の輪)

9月      風止願成就 

〃 長寿祈願祭

〃 二丈岳神事

10月     秋季例大祭(神幸祭)

11月中    七五三成長祈願

12月     除夜祭

*月次祭(つきなみさい)

毎月1日・15日(8時〜、10時〜)

月次祭

毎月1日と15日の午前8時と午前10時より月次祭(つきなみさい)を執り行っています。受付は30分前より開始します。(但し、1月1日を除く)月次祭では、神職が皇室のご安泰と氏子崇敬者の健勝を祈念する祝詞を奏上し、ご参列の方はそれぞれ玉串をお供え拝礼いただきます。

※ご参列の際は普段着で構いません。又、初穂料はお気持ちですので、お気軽にお越しください。

△二丈岳(にじょうだけ)

古くより浮岳 と合わせ二神山と称され、山岳信仰の聖地であり霊峰として崇められています。711メートル山頂には、白山神社主祭神である菊理姫命 (くくりひめのみこと) がお祀りされている。

♡くくりひめとは?

日本書紀720年完成の本文の後に、(注)の形で記される一書(あるふみ)の第十の箇所に登場する縁結びの女神さま。

※ 毎年9月16日には山頂において、二丈岳神事のお祀りが行われる。